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スリゲル型 精工舎

9. ベルリン 【精工舎】

木地塗

第一八四號 ベルリン

木地塗(ベルリン木地)

大正2年のカタログより

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
精工舎
(東京市本所区柳島町)
明治44年〜大正12年
(関東大震災まで)
焼エトウ五吋半
全長94cm
木地塗又は黒柿張交ゼ
十五日保持打三十分打、交函付(香箱入りゼンマイ)

初期新型スリゲル三羽烏、最後は「ベルリン」です。
背面にやはりパリと同じく、意匠登録六三六九号と焼印があります。 6369号はパリ・富士と同じく明治44年1月27日出願、同3月29日に「ベルリン スリゲル」と意匠登録しています。 このベルリンには上右画像に「総木地塗り及黒柿張交ゼノ二種アリ」とあるように箱が二種類あります。 左上の写真は木地塗で「ベルリン木地」と呼ばれるものです。 もうひとつは下写真のタイプで黒柿タイプ(黒柿張交ゼ)の箱になります。 こちらも背板に意匠登録の番号が焼印されています。 やはり黒柿の方が数段味わいは良いようです。

黒柿張交ゼ タイプの箱

黒柿張交ゼ

左上ギボシが欠けている

ベルリン鷲付

ベルリン鷲付

大正 全高96cm

ベルリンシリーズのスリゲルには木地、馬付、舟付がありますが、これは鷲付きです。 精工舎の鷲の付いたスリゲルにNo.186 座敷時計「鷲」(明治44年に意匠登録)がありますが、 これとは別物で、この時計は大正初期に発売されたベルリンシリーズの追加版。 関東大震災まで販売されていました。

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