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スリゲル型 精工舎

17. スエズ 【精工舎】

資料 1

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No.198 座敷時計「スエズ」

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
精工舎
(東京市本所区柳島町)
大正期 銀色金属文字板径七吋、 丈二尺四寸 木地塗、十五日巻、時打三十分打

世界の都市シリーズ大正期のNo.198スエズ、 スエズはエジプト東部の都市ですが、 スエズといえば1869年に完成したスエズ運河が頭に浮かびます。 飛行機がない時代に80日間世界一周を可能にしたのは大陸横断鉄道とスエズ運河の二つの交通インフラだと言われていますので、 世界の都市シリーズの一つに含まれていて違和感はありませんね。

この座敷時計のデザイン的な特徴は振り子室のガラスでしょうか。 普通の板ガラスの上に二本の棒状のカットガラスが重ねてあり、造りは安易ですが、 振り子の動きに視覚的な面白さを生み出すギミックになっています。 なお、このデザインがスエズ運河を意味しているかは定かではありません、(汗。

扉の裏側からの撮影

二本の棒状のガラスの嵌め込み方の参考

資料 2 破風複製品

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No.198 座敷時計「スエズ」

こちらは、資料1より後年の製造かもしれません。 ビートスケールの形状が違っていたり、破風の取り付けの溝の幅がちょっと細いなど、微妙な仕様変更がされています。 なお、破風はなかったため、それっぽいものを造って取り付けています。 楓の端材を使って、普通のノコギリと大昔に年賀状の版画を彫る時に使っていた安物の彫刻刀で仕上げていますので、 細かい彫りははなから再現をあきらめています。ついでに色合わせも失敗しました。次に作る機会があったら、もっとイイものをつくれると思います。たぶん。

座敷時計の機械

当時のカタログより

No.198 座敷時計「スエズ」

木地塗、丈 二尺四寸
金 二十二円三十銭

値段はボンベーよりちょっと高い・・。

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