28. 矢島時計リバー号 【矢島時計店】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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矢島時計店(東京下谷西黒門町)、機械は名古屋製 | 大正末〜昭和初期 | 全長50cm | ペイント文字板、八日巻き機械、裸ゼンマイ |
精工舎の座敷時計の筋硝子タイプのスリゲルです。 リバー時計は、東京下谷西黒門町の矢島時計店が販売していたもので、名古屋物の時計に自店のブランド銘「リバー」を入れていたようです。
木の材料や各所の仕上げは高級感に欠けますが、文字板周りには彫りの模様が入り、 精工舎製には無い手作り感が魅力的です。
機械は八日巻きの裸ゼンマイ、普通の機械です。メーカーの刻印はありません。 文字板はペイント文字板、薄くてペラペラです。 文字板には"RIVER"と"TOKYO"とあり、背板にはリバー時計製造所とラベルがあります。 製造所と書かれると東京のメーカーか?と勘違いしそうですが、前述のように製造は名古屋と思われます。
精工舎の座敷時計は人気があって高価ですが、この手の時計は比較的安価で入手しやすいようです。
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文字板
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機械
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振子は見た目はいいですが、とても軽くて良く見ると安っぽいです。
当時の広告
メジャーな意匠以外は、個々に製品名が無く部分的にちょっと変更したものを三種類組合わせて販売していました。 「機械は弊店の特選、側箱は実用向き、体裁は極めて現代的」とあります。
矢島商報(大正15年3月15日刊行)より
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