31. ウエスト付きスリゲル 【KIENZLE】
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
KIENZLE (ドイツ) |
大正〜昭和初期 | 全高 80cm | 8日巻き、15分本打ち |
クロックという語源はクロッケン(鐘)という言葉から来ているように、 時計は14世紀頃ヨーロッパの修道院などで使われていたカリヨン(鐘)の時間管理に使われ始めました。
塔時計から始まったクロックはやがて置時計や掛時計にもカリオンやベル、オルゴールが仕組まれて、それらはミュージカルクロックなどと呼ばれています。 それらの普及品はドイツで多く生産され、ユンハンス、キンツレなど多くの鳴りもの時計が大正から昭和にかけて輸入され人気を博しました。 ほとんどがゴングタイプのうず巻やロッドタイプの打ち鐘で、妙なるチャイム打ちの時計が多く残されています。 近年のICからくり時計の電子音とは雲泥の差で、重厚な音色を現在も響かせますのでフアンも多いですね。
メロディーには本来いろんな種類が有りますが、輸入されたほとんどがドイツ製でウエストミンスターチャイムで有った様で、 戦後学校の時報チャイムに流用されたのもそいう言った経緯が有ったのかもしれません。 代表的なキンツレ社製のウエストミンスターチャイム付きの掛時計をご覧ください。 6本ロッドの8日巻き、15分本打ちでロッドの差しこまれた台座は分厚い鋳鉄で、さも有りなんという上質の作りです。 右の4本ロッドがメロディー用で左の2本が時報用のロッドです。
ウエストミンスターチャイム付き機械
8日巻き、15分本打ち機械 |
6本ロッド |
写真提供 猫のチーちゃんの御主人
1929〜1930のキンツレカタログより
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