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戦前戦後

5. 台付裏鈴目覚 【中部産業株式会社】

CHUBU TOKEI KK.

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
中部産業株式会社(名古屋) 昭和20年代 直径 7.3cm
高さ 8.0cm
毎日巻き、目覚付

戦争中は時計工場はほとんどが信管製造等に転換していましたが、終戦後、信管製造工場は時計工場に復元を開始し、 その他からも時計工場への転換が相次ぎました。 特にクロックは製作技術も比較的容易で設備も亦容易なため、戦後の復旧も早く、新規参入も多かったようです。

この時計は名古屋の中部産業株式会社の製品ですが、この会社は置時計と目覚時計を製造していました。 昭和22年7月の調査資料では、月生産能力が置時計2,000個、目覚時計500個となっていますが、生産実績が空欄となっており、 間もなく生産開始と見受けられます。

黒文字板
☆にCの商標

機械
地板に刻印なし

戦前の国産で例えれば、精工舎の台付ウラビーのような時計ですが、それと比較して安っぽさが否めません。 硝子は面取りでない普通の板硝子で、白い針はプラスチック、時計本体が台の上に垂直なデザインも今一歩というところでしょうか。

台の裏

☆にCの商標

CHUBU TOKEI KK.
NAGOYA JAPAN

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