1. 文明開化と時計塔
近年、からくり付きの街頭大時計が人気を集め全国的にブームを起こしています。
からくり付きの塔時計の歴史は古く、ヨーロッパに於いては14世紀の機械大時計の発明と共に出現しています。
日本においても明治維新と共に塔時計が文明開化、近代化のシンボルとして輸入されブームを起こした時期が有りました。
これら明治初期の塔時計の機械はファーブルブラントにより輸入され、
新しく建築された洋館はもとより蔵作りの和風建築にも塔時計が取り付けられ新しい時代のシンボルとなって、
人々の生活の町の格好の道しるべとしても人気が有りました。
時代順にあげると、日本の時計塔は、以下のように相次いで設置されています。
- 明治4年 近衛歩兵隊営所竹橋陣営時計塔
- 明治6年 横浜遊郭岩亀楼時計塔、工部大学校塔時計
- 明治7年 駅逓寮時計塔、横浜町会所時計塔
- 明治8年 陸軍士官学校時計塔
- 明治9年 京屋時計店時計塔、小林時計店時計塔
特に時計店の塔時計は当時の看板として注目され、 京屋時計店が「外神田の大時計」小林時計店が「八官町の大時計」として市民に親しまれていました。
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竹橋陣営時計塔(麹町区代官町) |
工学寮・工部大学校時計塔(麹町区三年町) |
参謀本部時計塔(麹町区永田町) |
湊家牛店時計塔(両国橋東詰) |
内国勧業博覧会(上野公園、等) |
小林時計店 |
京屋時計店 |
京屋時計店 |
小島時計店 |
角海老楼時計塔(浅草区新吉原) |
州崎遊郭之遠望(深川区弁天町) |
東京府庁時計塔(麹町区有楽) |
吉沼時計店 |
服部時計店(京橋区銀座) |
駅逓寮時計塔(日本橋区本材木町) |
帝国東京大学 |
第一高等学校(本郷区向ヶ丘) |
梅園館勧工場・ |
博品館勧工場 |
慶応義塾大学 |
鈴木時計店 |
中山時計店 |
精工舎事務所棟(墨田区太平) |
東京大学 |
早稲田大学 |
新宿駅(新宿区新宿3丁目) |
市政会館(千代田区日比谷) |
(企画中) |
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