16. 第五拾三號中型巻物形(柳島工場製)
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| メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 | 
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| 精工舎 (東京市本所区柳島町) | 明治30年代前期 | 文字板十吋 全高75cm | 八日持 打方付 ペイント文字板(扇Sマーク、印刷) 扇Sラベル | 
扇Sのマークの入った文字板と扇Sのラベルの扇S時代を代表する資料です。
扇Sの商標は明治31年登録ですからそれ以降のものですが、前の扇S手書き文字板と違ってこちらは印刷ペイントになります。
この辺から印刷文字板に変更になったものでしょう。
扇Sの文字板は殆どがこの印刷文字板の方ですが、それにしても明治35〜40年代のカタログにはこの扇Sの文字板付きの
ボンボンが多数出ていますが、実際には扇Sのオリジナル文字板は不思議に少ないものです。
この辺については又資料を追って説明したいのですが、扇Sラベルで有っても文字板は鍵Sマークで有ったオリジナルも
多かったようです。
又、文字板マークの扇Sの上には登録商標の文字は有りません。
扇S文字板、扇Sラベルの組み合わせは初めから?少なかったようです。
文字板周りには鎌倉彫の様なレリーフの彫刻飾が入り、巻物下部に同じく牡丹の様な彫刻が貼り付けて有ります。
飴色塗りに木引き模様と彫の黒のコントラストが鮮やかな大型ケースです。
機械はそれまでと同様なもので刻印も有りませんが、この時代から地板の角が丸くなっているのが特徴です。
掛け金は2本クギ肩張り形のものです。
巻物形はその後明治40年代に「6吋巻物」の小型版が出来ます。
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振子室ラベル
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ラベルは黒地金彩で六角ベース型、扇Sラベルは、基本はこのラベル一種類だけと思いますが、 金彩飾枠が少しだけ違うものがあり、それは下↓で紹介しています。
文字板と機械
|   10吋ペイント(印刷)文字板 |   この時代から地板の角が丸くなる | 
掛金
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精工舎明治35年版カタログより
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17. 本四ツ丸(柳島工場製)
扇Sマーク細枠ラベル(明治30年代前期?)
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先の十吋中型巻物形と同様な時代のものと思われますが、ラベルが少し違っています。
六角ベース型で書かれてる内容は巻物と同様ですが、金彩飾枠のデザインがスリム(細枠)です。
ラベルのマイナーチェンジとも言えるのものですが、こちらの方が古いのかも知れません。
この六角ベース型扇Sマークのみのラベルは正確には二種類という事になるでしょうが、この細枠ラベルの方が数が少ないようです。
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