5. カイゼル 【精工舎】
流金
No.809 カイゼル 流金
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メーカー |
製造年代 |
大きさ |
仕様・備考 |
精工舎 SEIKOSHA
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明治末〜大正12年頃
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高 三寸七分
幅 二寸八分
文字板二吋
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毎日捲きビー機械、アンチモニー側
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カイゼル(ドイツ語で皇帝の意)という名のついた置時計。
アンチモニー枠の意匠は、逆「ヘ」の字型のカイゼル髭をイメージしたようにも感じます。
小さいながら目を引く形は、当時の人たちに新鮮に映ったようです。
当時の雑誌で、時計を懸賞商品とした「時計大懸賞:めずらしい賞品!!」の中にカイゼルを発見しました。
カイゼルは精工舎の明治42年カタログには既に登場しています。
初期の置時計群に属し、精工舎の置時計事業を成功へと導いた立役者だったのかも知れません。
写真の流金(No.809)とイブシ(No.810)の二種類がありました。
寄贈 鑑識課 の彫り込み
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イブシ
No.810 カイゼル イブシ
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こちらはイブシタイプです。初期の製品のようで、ガラス縁ではなく機械に真鍮の柱を立てて裏蓋を固定しています。
毎日巻ビー機械
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当時のカタログ
明治42年 9月精工舎カタログより
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第809号 カイゼル 流金
第810号 カイゼル イブシ
大正2年7月 精工舎掛時計・置時計目録より
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時計大懸賞
四等 流金カイゼル置時計 一百名
金色に光りかがやいている見事な小型の置時計で、
写真をご覧のやうにめづらしい形をしています。
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