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アンチモニー枠 毎日巻機械

4. 満月流金 【精工舎】

資料1

No.819 満月 流金

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
精工舎
SEIKOSHA
大正初期 直径 四寸八分
文字板四吋
毎日捲きビー機械、アンチモニー側

まん丸な時計で名前もストレートな「満月」です。
昭和になると「 満月ウラビー 」という目覚まし付きの時計が登場しましたが、この満月には目覚ましはありません。 毎日巻きのビー機械です。
アンチモニー枠の時計は数多くありますが、この時計の特殊性は時計枠だけでなく文字板、針、面取硝子まで、機械以外の すべてがこの時計のために作られた専用部品と考えられるところです。
文字板は銀色で立体的にできており中央の金色飾りも手が込んでいます。 デザインされた針は八日巻きの四方硝子置時計のような高級置時計に使われた針の形を採用しています。小さなビー機械で この大きな針を回すのはちょっとかわいそうな感じです。
大きな文字板は枠に固定されているだけで通称の文字板のように足が機械に固定されているわけではありません。 そのため分解する時は硝子と硝子枠を取り外し、その後、針をとって文字板をはずし機械を取り出すという順番になります。
6時下は「Manufactured by Seikosha,Tokyo,Japan.」
大正期のみの製造と思われます。

後姿

立体的な文字板が特徴的

資料2 川喜田半泥子(陶芸家) 記念の時計

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No.819 満月 流金

在職記念 川喜田久太夫

文字板に朱書きで、「在職記念 川喜田久太夫」とあります。 川喜田半泥子(本名:川喜田久太夫政令)は25歳で百五銀行取締役に就任、 その後も百五銀行頭取ほか数々の企業の要職をこなし、また三重県議会議員、津市議会議員として、 経済・政治など幅広い分野で活躍し、陶芸家としても名が知られています。

資料3 フォトスタンド型

フォトスタンド型

精工舎
枠はアンチモニーではありませんが・・・

なんと、満月流金がこんな形に進化していました。 風防の真ん中が円く額になっています。時代は昭和初期でしょうか。 当時流行した装いをしたモガの写真が入っています。

額の付いた風防を外したところ

バランスウェイトのついた長針短針

大正2年7月精工舎カタログより

文字板は銀色にして硝子縁は流金なり

米国製品がお手本?

米アンソニア NIGHT LIGHT No.1

この図版は米ANSONIAの「NIGHT LIGHT」です。満月とよく似ていると思いませんか? 米WATERBURYの1910年代のカタログにも「LILY」「DAISY」「PEARL」という同様の製品があります。

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