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アンチモニー枠 毎日巻機械

2. イブシ少女 【精工舎】

No.851 古銅色(イブシ)少女

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
精工舎
SEIKOSHA
明治42年〜戦前 高さ 七寸
幅 五寸二分
文字板二吋
毎日捲きビー機械、アンチモニー側

アンティークな雰囲気たっぷりで人気の「少女」。
アンチモニー枠は金色の「流金」と古銅色の「イブシ」の二種類があります。 流金少女は明治42年に現われて大正12年関東大震災まで生産されています。 最初は「流金」だけでしたが大正5年には「いぶし」(古銅色)が加わり、 それから大正12年まではNo.850金色(流金少女)とNo.851古銅色(イブシ少女)の2本立てになります。

この時計は、米アンソニアの時計を手本にして・・・というか、基本的にデザインをそのままパクッたものです。
今の時代だとリプロと言われてしまうかも・・(笑)
下の写真が本家の米アンソニアのカプリースです。 比較すると、やはり本家のほうがバランスが良いように思います。 文字板もアンソニアの方が出来がいいです。 基本的にはフルコピーのようで特に台は柄までそっくりですが、なぜか少女の顔の向きや腰巻き?の形が違います。 さらに謎なのは、当時の精工舎のカタログの図版は現存する精工舎の少女の形とは違い、 文字板の雰囲気も含めてアンソニアのカプリースそのままなのです。針の示している時刻も「3時37分」でまったく同じ! もしかしたら、製品が間に合わずカタログには本家の時計をそのまま載せてしまったのかもしれません。

こちらが元祖、米アンソニア CAPRICE(カプリース)

アンソニア 1906年のカタログより

精工舎 大正二年カタログカタログより

本家アンソニアの時計が掲載されている

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