7. 双犬 【精工舎】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
大正初期〜大正12年頃 |
高 五寸八分 幅 四寸七分 文字板二吋 |
毎日捲きビー機械、アンチモニー側 |
明治の開国によって、多くの欧米人が日本へやって来るようになりましたが、それに伴って洋犬も入ってきました。 大正時代になると、特に政財界の人々がポインター等の欧米犬を好んで飼育したそうです。 大正2(1913)年には、国民新聞社の主催で日本で最初のドッグショー(犬の展覧会)が東京上野の精養軒で開催されました。 そんな時代を象徴するような、置時計「双犬」です。 流金アンチモニーケースは重厚でデザインも凝っていて、値段も大正10年で九円三十銭と非常に高価。 アンチモニーといえども美術工芸品ですね。
所有者のお話では、コハゼが破損しており不動だったが、部品交換して今は元気に動いているとのこと。 また、松本市時計博物館に同じものが収蔵され、同館の図録「世界の古時計」にも掲載されているそうです。 この時計は、関東大震災までの製造と思われます。
双犬 二種
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写真提供 いっぽさん
大正10年5月 精工舎掛時計・置時計目録より
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