23. ニッケル動物付 【精工舎】
オルゴール 象
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
大正初期 |
高 五寸 巾 四寸五分 |
毎日巻き、 オルゴール付(曲譜 : 鉄道唱歌) 真鍮蓋ニッケルメッキ側 |
動物付は大正初期のカタログに掲載されていますが角形置時計の亜種的な存在で現存数がとても少なく見つけにくいですが、 この度、状態は超ジャンクでしたがたまたま入手できました。
時計枠の構造としては、通常の取っ手が動物と台に置き換わっただけと想像していましたが、 実際ほぼそういう構造で動物は取っ手と同じ幅に二本の脚で固定しています。 ただ、天板のサイズが通常より若干大きいようで、他の角置の部品と単純にリプレースすると若干違和感がでますのでご注意ください。
写真の時計は象さんが真っ黒で汚れを落としても光る気配はありませんが、 製品名称が「ニッケル動物付」であるように、もともとは動物も含めてピカピカなニッケルメッキ仕上げであったようです。 象さんのお尻には製造時の穴(写真5)が空いています、笑。
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時計の機械は角形オルゴール用のもので特別な点はありません。 オルゴールはスイス、サンクロアのMERMOD FRERES製の「鉄道唱歌」でした。
入手時の状態
鉄のさびが進行していたため緩まないネジが多くありました。 機械本体へのダメージを最小限にするため、ナットやネジをいろんな工具で切断したり、中に残ったネジをドリルで取り除く作業が大変でした。
フレームと振動板(Vibration Plate)がひどく錆びていましたが、シリンダーのピンはダメージが少なかったため再生できました。
当時の資料
動物は象とライオンの二種類のみです。なぜか向いている方向が違います。
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