15. 角形時打 【精工舎】
No.907 角時打
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
精工舎 SEIKOSHA |
明治〜大正 |
高 五寸 巾 四寸三分 |
毎日巻き、時打(正時のみ) 真鍮蓋ニッケルメッキ側 |
精工舎のNo.907角時打です。
時打とは、一時間、30分、15分毎などに時を打って知らせる機構ですが、この時計は正時(一時間毎)に時計の底についている
ベルをチーン!(6時なら6回打つ)と打って時を知らせます。時打だけで目覚まし機能はありません。
時打の仕組みは数取式という古い打方機構なので時刻とベルを打つ数がずれてしまうことがあります。
それを修正するためにベルだけを早送りで鳴らすためのつまみが左上にあります。
文字板の12時下は秒針です。文字板にはどういうわけか精工舎の
印等の商標(マーク)が無く、6時上に
「MANUFACTURED BY SEIKOSHA,TOKYO,JAPAN」とあるだけなので、とてもすっきりとした顔立ちです。
※ 同じNo.907で文字板の6時上に鍵S商標があって、半打ちするタイプも存在します。 半打ちがあるもの、ないもの、二種の仕様が存在する理由は今のところ明らかではありません。
機械と底のベル
打方の三番車に勾玉状の部品がついており、これが回転して打玉のシュモクをはじいてベルが鳴る仕組みとなっています。
機械 : 地板左下に印の刻印あり |
毎正時に底のベルがチ〜ンと鳴ります |
No.912 小判 角時打
時打はNo.907 の他に、「No.912 小判 角時打」もありました。
上に小判状の面取り硝子がはめ込まれていて、テンプの動きが見えます。
No.907、No.912、ともに関東大震災まで生産されていました。
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