9. 角形オルゴール 【ヤールス時計工場】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
Jahres Uhren Fabrik,Germany | 製造年代明治30年頃(推定) |
高 五寸 巾 四寸三分 |
毎日巻き、オルゴール付、 真鍮蓋ニッケルメッキ側 |
JahresUhrenFabrik (ヤールス時計工場)は、1850年代半ばにドイツトリブルグのブラックフォレスト地域に、August Schatz と Anton Harder によって設立されました。 社名は以下のように推移しています。
- 1881(明治14)年 Schatz & Wintermantel
- 1884(明治17)年 JahresUhrenFabrik AG
- 1897(明治30)年 JahresUhrenFabrik GmbH
- 1923(大正12)年 JahresUhrenFabrik August Schatz & Sohne
Schatz の商標のついた時計はよく見かけますが、Jahres(ヤールス)の商標の時計はあまり見ないので気になって入手してみました。 ちなみにヤールスとは「年」のことで、 一週間ごとに巻き上げる必要があった当時の他の時計をはるかに上回る100日巻きとか400日巻きの時計を製造していた会社です。
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機械は地板の上の方の形状(テンプがつくあたり)が若干異なるものの、似たような機械をよくみますね。 そう、日本ではロンバッハが取り扱っていたBADUF製に似ています。 BADUFの機械には商標刻印がついていないようですが、この時計は凛々しいオス鹿の商標があります。(写真9)
部品の加工をひとつひとつ見るとBADUF製と比べて仕上げがシンプルで軸が太目ですが、 多くの部品は互換性があり、BADUF機械の先祖的なものに感じます。 BADUFの機械に商標がついていないこと、 それと今回部品を比較してみてBADUFはヤールスから機械を供給してもらい使用していたのではないかと推測するに至りました。 ほんとかな〜、今後も気まぐれ調査は続く・・。
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