23. 角形両打 【KIENZLE キンツレ】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
KIENZLE (ドイツ) |
大正7年頃 |
高 五寸 巾 四寸三分 |
毎日巻き、本打式時打(正時と半打ち)目覚、 真鍮蓋ニッケルメッキ側 |
ドイツのキンツレの両打です。 時計が入っていた木製の箱に「大正七年三月」と墨書があったので、製造年代は大正初期〜中期のようです。
面取り硝子ですが、特に装飾模様の無い紙製文字板なので、すっきりというか若干素っ気無く感じます。 しかし、機械は大変手の込んだもので、この時代にしては頑張ったいうべき本打方機構を搭載しています。
本打方ノゾミ打上機械
![]() 裏蓋を開けたところ |
![]() 本打方機構(文字板側) |
機械は全舞が三つあります。左が時計、右が時打、下が目覚です。 この手の機械の打方は、数取式打方機構がほとんどですが、 この機械は、時針と打鈴数を常に一致させる本打式打方機構(ラック式打方機構)が採用されています。
底のベル
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打玉は二つ、台の切り欠が大きすぎて、機械の固定の仕方によって足が穴に落ちてしまい不安定です。 鈴は欠品していたので後付です。
昭和5年 服部時計店舶来時計カタログより
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