19. 角形時打 【JUNGHANS ユンハンス】
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
ユンハンス (ドイツ) |
明治〜大正 |
高さ 15cm 幅 13cm 奥行き 10cm |
毎日巻き、時打(正時のみ) 真鍮蓋ニッケルメッキ側 |
ユンハンスの時打です。
精工舎のNo.907 角時打と同様に正時(一時間毎)に時計の底についているベルがチーン!と鳴ります。
精工舎製よりやや重みを感じますが、それは前面の金色の板に厚みがあるためです。
国産品はペラペラの薄い板を二枚あわせたものが一般的ですが、この時計は一枚板で2mm近い厚みがあります。
レリーフは国産品とは雲泥の差と言えるほど緻密できれいです。
板の裏側を見ると手作業で何度もたたいた形跡がありますので、きれいな模様にこだわってプレスだけでなく
手加工も加えて模様をつけていた、そのために厚みのある板を使ったものと思われます。
精工舎の時打は打方の三番車についた勾玉状の部品が回転して打玉のシュモクをはじきベルが鳴る仕組ですが、
この時計は打方の二番車に埋め込まれた12本のピンが打玉のシュモクをはじきます。
機械と前面板のレリーフ
文字板側から見たところ |
後ろ側 : 巻き鍵付き |
毎正時にベルがチ〜ン |
緻密かつシャープな模様 |
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