14. 角形目覚 【PHS フィリップ・ハ―ス&ゾーネ】
PHILLIPP HAAS & SÖHNE
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メーカー |
製造年代 |
大きさ |
仕様・備考 |
PHILLIPP HAAS & SÖHNE St. Georgen Germany
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推定1880年代
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高 五寸
巾 四寸三分
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毎日巻き、目覚付、 真鍮蓋ニッケルメッキ側、 うさぎPHS印
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ドイツのフィリップ・ハ―ス&ゾーネ製。
ありふれた角型目覚に見えますが、1876年6月20日に商標登録された兎にPHSマークが文字板と機械の両方にはいっていますので、
製造年代は古く国産時計メーカーが産声をあげた明治20年頃のものではないかと推測します。
見た目は経年なりに錆びがあるもののメッキの艶も残っていて紙文字板も目立つ汚れやヤケがないことから雰囲気は良い感じです。
Movement
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機械は時方、打方の両方が破損していました。
時方は力の強いゼンマイを使っているため一番車のほぞ穴の摩耗が進んで軸がななめになり二番とのかみ合わせが悪くなっていました。
加えて、二番座のクサビが存在しない構造のため座金が緩んで時分針の置き回り現象がでていました。
打方はシュモクをあれこれ調整しているうちに地板の方を折ってしまったようです。
古い時代の修理はいろいろあったようですが、いずれもそれなりに修復して機能は復活しています。
写真10はガラスと文字板の間に挟まれた金色の飾り縁ですが、上下左右の四か所にご覧の特徴的な模様があります。
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