18. 角形時打 MUSE印 【今津時計】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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今津時計ブランド、機械は合資会社高野金属品製作所(名古屋) | 大正2年以降(昭和初期?) |
高 五寸 巾 四寸三分 |
毎日巻き、時打(正時と半打ち)、 真鍮蓋ニッケルメッキ側、 MUSE 印 |
文字板に「MUSE」とあり、当時はムーゼ印と呼ばれた名古屋の今津時計のブランドです。 機械は地板に刻印がありませんが、地板の中央上部がY字形であることから高野のOEMと思われます。
時打は正時(一時間毎)と半打ち(30分にチーンと一回)するタイプです。 持ち手の支柱と持ち手が六角柱でなく精工舎製と同じ丸型であったり、 底に補強の板があるなど高野らしからぬ枠であることから幾つかの時計の部品を組み合わせたものかと思いましたが、 分解してみたら変に手が入った形跡がなかったことからこれでオリジナルと考えています。
高野は数が少ないという印象がありますが、高野とわかりにくいだけで実は数も種類もそこそこあるようです。 角形オルゴールコーナーにGLOBE印を紹介していますが、GLOBE,MUSE以外の名前の高野も存在するようですので、 これからの発見が楽しみです。
機械と底のベル
![]() 地板に刻印なし |
![]() 底に補強の鉄板がある丁寧な作り |
打方の三番車の勾玉状の部品がつくのは精工舎と同じですが、勾玉は軽量化のためか中抜きされています。
当時のカタログ
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