13. ヘソ形目覚 【謙信洋行】
資料 1
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
CHINA EXPORT-IMPORT & BANK CO. (ドイツ) |
明治30年代〜 | 本体直径11.0 p |
毎日巻き、目覚付 真鍮胴ニッケルメッキ枠(Brass Case Nickeled) 紙製文字板 |
独逸商会支那輸出入銀行(株)という独逸の貿易商が販売していたヘソ目です。
この会社は角形目覚や角形オルゴールの方がお馴染みでヘソ目は少ないのではないかと思います。
鋳造のゴトクで全体の作りが丁寧なので時代は明治30年代〜大正と推測します。
文字板の商標はちょっと色気のある?一角獣、機械はノーマークです。
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ゴトクは時方用にストッパーがあります。機械は大きな天輪に鉄ヒゲ。
資料 2 明治34年購入品
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文字板の商標の位置が上に移動しています。 機械は緩急針が欠品していたため精工舎のものを取り付けましたが、その他は資料1とほぼ同じです。 製造年代は資料1のほうが少し古い気がします。 精工舎が国産化する前に輸入販売されていたヘソ目ですね。
桜マーク付きのライフジャケットならぬハウスに入れて使用されていました。 目覚しを箱にいれて使ったのはおそらく日本ならではの文化でしょうか。 昔の時計屋さんは「目覚しは箪笥の上に置け」と言ってました。 高いところに置いたり箱に入れたりするのは、布団から出る綿埃から時計を守る工夫なんですね。
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