2. ヘソ形目覚 【THOMAS HALLER】
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
Thomas Haller (ドイツSchwenningen) |
明治後期〜大正初期(推定) | 本体直径11.0 p |
毎日巻き、目覚付 鋳物ゴトク 真鍮胴ニッケルメッキ枠(Brass Case Nickeled) 紙製文字板 |
「T・H」トレードマークのヘソ目。このマークは「Thomas Haller」という会社で、 1900年にユンハンスに合併しています。 このT・Hのマークはよく黒柿などの国産箱分銅引きスリゲルの機械(ドイツ製)に刻印されているのが見られます。
骨董市で見た時は汚れっぱなしで、硝子の内側も曇って文字板が見えないほどでした。特に硝子の下半分
は文字すら読み取れないほどです。
しかし、この汚れ具合が逆に気に入ってしまったんです。長いこと誰にも触れられずにいたことを。
家に帰って裏蓋を開けました。裏蓋を開ける時はいつもドキドキです。裏蓋を開けたらナント機械の下半分
が錆で真っ赤っか!どうやら洪水で水没したと思われます。だから硝子の裏が曇っていたんですね。
もちろん、修理しました。
ゴトクは鋳物だったのでほとんど錆無、洗っただけで綺麗になりました。機械はバラシテ部品を各々
ベンジンで洗浄。鉄の部分の錆は意外に表面だけで、歯ブラシでゴシゴシしただけて錆はほとんど落ちました。
ひげゼンマイはひげ持ちの部分で切れていたのでハンダで繋ぎ、紙文字板はアルコールで洗浄して乾燥。
再組立したらすぐに動き出して、日差は3分程度で元気ハツラツです。
年代不明のユンハンスのカタログより(多分明治頃)
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