20. メリケンハート天府振掛時計 【ハートエッチ精工所】
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
ハートエッチ精工所(名古屋) | 大正末 |
外径約32cm 文字板径十吋 |
八日巻、テンプ振 |
ハートエッチ精工所は明治39年、長谷川与吉が小栗富次郎が経営していた半田の小栗時計製造所を譲り受け発足しました。
この時計は振子のない天府振りで文字板は10吋、時代は大正末期のようです。
大正14年のカタログを見ると、同じ丸型掛時計でも10吋の一般的な玉振りの値段は九円、天府振は十二円五十銭で天府振のほうが高価です。
文字板の商標は二重ハートの中に星のあるもので「メリケンハート」と呼びました。
文字板中央には手書きのような感じで、MADE BY HEART. H.とあります。
背板のラベル
機械
大正14年 長谷川時計舗営業案内より
ハートエッチ精工所は長谷川時計舗の製造部門です。
昭和4年の絵葉書より
ハガキの時計の文字板にある「赤ハートの中に白抜きH」のマークは、赤ハート印(赤心印)と呼ばれました。
PR
前頁 ・ 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12 / 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 22 / ・ 次頁