11. 毎日捲ニ型 【精工舎】
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メーカー | 製造開始年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
精工舎 (東京) |
昭和23年頃 |
外径20cm 文字板五吋 |
毎日巻、 打方ナシ |
「毎日捲ニ型」という小さめのかわいい掛け時計です。 メーカーを示すものは、どこにもありませんが、 機械は夜光毎日捲一型(改一)と同じものなので、精工舎製と見て間違いなさそうです。
背板に墨書きで「昭和二十三年八月買」と購入日が書いてあります。 戦前のものと比較すると品質の低下は明らかで、戦後復興期の匂いがします。
精工舎の戦後復興期の様子は、「業界三世代史 時計美術宝飾新聞社編」に若干説明がありましたので抜粋しておきます。
戦争のため服部精工株式会社(服部時計店名)に改称していた服部時計店の大平町工場は昭和二十年三月九日の空襲で惜しくも焼失したが、 その復興は二十一年に操業開始、そして三月頃には目覚コロナを売り出した。 引き続いて八インチ輪振掛時計、スリゲル掛時計、シャッターに片側ビー置時計を生産し、 年末にはその量月産二万五千個に達していた。(中略) 精工舎は占領軍に賠償施設の指定を受けていたが二十三年には全面的に解除されたので、ニューコロナ、 小型目覚コメット類の生産開始にうつり、二十四年には六尺定規時計、十三インチトーマスの生産をも開始するようになった。
文字板
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もとから紙貼りです。印刷も非常に安っぽい。
機械
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