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気圧計 ANEROID BAROMETER(海外)

21. BOURDON & RICHARD(仏)

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BOURDON & RICHARD, Paris

A Bourdon design aneroid barometer

Manufacturer Date of Object Dimensions
BOURDON & RICHARD, Paris(仏) c. 1870. 25.0 x 7.5 cm

この気圧計は今まで掲載してきた舶来・国産の気圧計の中で唯一のメカニズムを持つ非常に古いタイプです。 大気圧の測定を可能にするシステムの根幹が通常見られる空ごうではなく、三日月型のブルドン管(真空扁平密閉管)であり、 ブルドン管が大気圧によって変形するのを2つのレバーを介して扇形の真鍮に歯をつけたラックが小型の円形歯車のピニオンに伝え指針を動かす仕組みです。

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Movement

この機械はブルドン&リチャード製、目盛盤の下にギャルリ・ヴィヴィエンヌ (Galerie Vivienne) 23 とありますので、 所在地は、パリ・2区にあるパサージュ・クーヴェルであったようです。 機械の刻印の製造番号から年代は1870年代、日本ではちょうど文明開化の頃ではないかと思います。

文明開化期と言えば、浅草の大隅源助の引札で時計や測量機器の当時の取り扱い品目を知ることができます。 下の引札をご覧ください。

大隅源助引札

木版墨摺、25×34cm、明治初期

晴雨計が掲載されていますが、ブルドン管ではなく空ごうを利用したものになっています。 アネロイド気圧計は、1844年にフランスの物理学者ルシアン・ヴィディ(Lucien Vidie)が考案した空ごうを利用した実用的なタイプと、 製造に高度な技術を必要としたブルドン管の二種類が併存していたようですが、 ブルドン管は高価だったため日本においてははじめから空ごうタイプを中心に輸入していたと思われます。 しかしながら、この気圧計はケースが木製で高価なムーブメントに似合わない粗末な出来のケースであることからケースについては日本製ではないかと思われます。 そうなると凸ガラスを当時の日本国内で製造できたのか、目盛盤はチープな紙製ながら輸入部品と思われる、 そんな組み合わせでの製造をだれがやったのだろう・・・と興味深いです。

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