2. 木枠ロープエッジ大型
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明治頃、廻船問屋(かいせんどんや)をしていた旧家の壁に掛かっていたものです。 港で廻船などの商船を対象として商いを行っていた問屋さんなので、気象の変化に気を使っていたのでしょうね。
外周にロープ模様の彫りがある硬くずっしり重い一枚板が特徴で、 バロメーターの機械は真ん中をくりぬいて入れ込んであります。 目盛盤は陶板でしょうか、細かいヒビが良い雰囲気です。 産国とメーカーは不明。
文字板
木枠
分解してみました
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冬場の乾燥した時期になると木枠のヒビ割れが大きくなるので、気になって分解してみました。 ヒビ割れの原因は、目盛盤でした。 ご覧のように5ミリ程度の厚みの目盛盤が木枠にピッタリと嵌めこまれているため、 乾燥して木枠が収縮すると目盛盤をぎゅーっと締め付けるような格好になり、ヒビ割れがはいってしまうのです。 彫刻刀で木枠を少し削ったら、ヒビ割れはキュっと縮まり、目立たなくなりました。
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