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気圧計 ANEROID BAROMETER(海外)

12. PRECISION-HOLOSTERIK-BAROMETER

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PRECISION-HOLOSTERIK-BAROMETER

No 11328
E.KRAUSS, PARIS.

Manufacturer Date of Object Dimensions
LUFFT(独)? 大正期? 13.5 x 5.5 cm

PRECISION-HOLOSTERIK-BAROMETER という見慣れない表記です。 意味は、ANEROID BAROMETER と同じで、HOLOSTERIK はギリシャ語から来ており(holos=completely)と(stereos=steady)の組み合わせではないかと、 「BAROMETERS(Beat Bolle 著)」に記載がありました。

時代はおそらく大正期。面取ガラスはきれいに加工してありますが、気泡やゆらゆら感があります。 針は長めで先端を折り曲げて目盛盤スレスレになるように一段下げています。 目盛盤は、なんと上が820mmHgまであります。 これは現在の単位に換算すると1,100hPa近くになり、標準気圧をベースにすると海面より1,000メートルも低い位置にならないとこの大気圧にはなりませんので、 実用上では有り得ない目盛りです。

アンティークの壁掛け気圧計にはよくあることですが、吊り輪が欠品していましたので、 線径2.8mmの真鍮棒をくるんと丸めたものを取り付けました。

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Dial

文字は単なるプリントではなく彫り込みで高級感があります。0.5mmHg単位で目盛りがあるので微細な変化を読み取りやすいです。 全体的にはシンプルですっきりとした目盛盤です。

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Movement

初期デントデザインのムーブメントです。 メインレバーアーム上に、空ごうの調整を行うためのスクリューがなく若干簡略化されています。 裏側にある刻印はLUFFTかなと思っていますが・・・勘です。(笑)

この気圧計は過去に落下してケースが凹んでいました。 開けてみたら落下の衝撃でムーブメントもかなりダメージを受けており、空ごうが傾斜して正常に動かない状態でした。 空ごう調整のスクリューがあれば、そうそう傾くことはないのですが、 前述のように手抜き構造なので、こうしたアクシデントの際に弱みがでます。 バラして曲がった部品の調整を行い、組み直しました。

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