15. チビ置2(無名)
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Manufacturer | Date of Object | Dimensions |
---|---|---|
不明 | 明治38年 | 8.5 x 5.0 cm |
チビ置1より若干高級で、板バネを使ったムーブメントです。 ケースも機械も雰囲気が似ているので、同じメーカーの製品かもしれません。 目盛盤は紙ではなくセルロイドのような合成樹脂のようです。 Stormy,Rain,Change,,,と一文字目が赤文字ですが、退色しています。
この気圧計は手作りの木箱に収納されていました。 木箱は素人が有り合わせの杉材で作成したような印象です。 外蓋が欠損していたため、アクリル板で作成しました。 箱の裏には、「明治参拾八年 蛸島村 〇〇〇〇(所有者名)」とあり、 明治38年がこの気圧計の入手時期と考えられます。
手作りの外箱
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蛸島村
蛸島村は、現在の石川県珠洲市蛸島町にあたる地域です。 能登半島の先端部に位置するため海上交通の要所としての役割も果たしており、 江戸時代には北前船の寄港地として知られ、北海道や大阪との間で物資の輸送が行われていました。 海産物や塩などの地元産品を積み出し、対価として米や生活必需品が持ち込まれるなど、交易が村の経済を支える一翼を担っていたようです。
一方、長い歴史の中ではたびたびオオダコ(おそらく地震やそれによる隆起)によって大水が発生した地域だったようで、 神様が悪さをするオオダコの足をブツブツと切って頭を放り投げた場所が蛸島と呼ばれるようなったとの言い伝えもあるようです。
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