16. KING印木枠タイマー 【メーカー不明】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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メーカー不明、機械のベースは精工舎扇印ヘソ目 | 昭和初期 | 直径12.5cm | 木枠、毎日巻き |
戦前と思われる木枠のタイマーです。 文字板にはKINGの商標がありますが、カメラ関係のメーカーでしょうが製造元はわかりません。 木枠の加工は良いと思います。 ひび割れも一切なく、材料もよく吟味して造ったのでしょうか。金属製の裏蓋の嵌め込み具合も驚くほどぴったりです。
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お楽しみの機械ですが、どうやら精工舎の扇印ヘソ目の所謂廉価版ヘソ目機械をベースにしています。 タイマーとしてのオンオフは、上のボタンで制御します。 ボタンを引っ張ると、内部のリンクが動きテンワを直接止めるというお約束のなんちゃっての仕組みです。 通常は秒針が取り付けられる四番車の先端に伝達用の歯車を追加し、 ガンギのちょっと上にその仲介用の歯車を無理やり追加、そして二番真に取り付けられた傘車が通常は時針車になりますが、 この機械の場合は秒針を回す歯車になります。
打方もあって、タイマーと連動して鳴るはずなのですが、 時方との連携のやり方に難がありまして、 ベルを生かせば分針の運行が遅れたり止まったりの症状が解消できなかったため、 打方は時計の機能とは完全に切り離して手動で鳴らしたい時に鳴らす仕組みにしておきました、汗
精工舎のヘソ目機械を利用したタイマーは、関連ページのリンクにあるように幾つか確認していますが、 廉価版機械の製品も存在したことが確認できる資料として面白い存在ですね。
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