8. ORIENTAL PHOTO TIMER 【オリエンタル写真工業】
資料 1
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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オリエンタル写真工業株式会社 機械は株式会社鶴巻時計店英工舎製 |
昭和初期? |
高 16cm 幅 12.5cm |
毎日捲き、 ベークライト枠、 板硝子、 紙製文字板 |
ORIENTAL TIMER の後継機種にあたる「ORIENTAL PHOTO TIMER」というタイマーです。 写真の現像をする時に使うものだという意思が製品名にも現れています。 しかし夜光は針も文字板も付いていません。 初代はヘソ目枠をそのまま使用していましたが、こちらは味わいのある専用のベークライトになり力の入れようが伝わってきます。
機械は英工舎のヘソ目ベースであることは変わりませんが、より秒針を大きくしてタイマーっぽさを強調しています。 文字板6時下に「MADE IN JAPAN PAT.xxxxxx 」とあり、当時特許を取っていると思われますが、 改造の仕方は下の画像の通り笑っちゃうくらい安易な設計です。 長い針は一分に一回転する秒針なので通常とおり、四番車に取り付けられています。 下の補助ダイヤルっぽいところが時分を示すところです。通常通り、二番車と時針車に普通より短い長針と短針がついて、 かわいらしく時刻を示します。 四柱の一箇所に無理やり鋳物の鈴が取り付けてあります。四番車に勾玉のような形の真鍮板が取り付けてあり、 一分の間に打玉をだんだんと持ち上げ、一分に一度打玉が鈴に落っこちて「チン!」と鳴ります。 このような設計なので裏蓋を開けると文字板中心部より下の方に機械が存在します。
機械と文字板
資料 2 夜光付き
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やっぱりありました、「夜光付」。 ただ、市場にでまわったのは多くが夜光無しタイプだったようです。
この時計には、幸い箱が残っていました。 製品名は「オリエンタル秒時計」となっています。その上に判で「夜光付」といれてあります。 文字板は夜光を入れるために若干のデザイン変更がされており、秒針も夜光専用の形状をしています。 また、ガラス縁の文字板接触部分ににアコーディオン状のリブがいれられ、地味〜な印象からお化粧上手な感じ?になっています。
本家ユンハンスのタイマー
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文字板や針のデザインは、このような舶来品をお手本にしているようです。
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