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ウラビー Ura-Bee

18. The Junior Tattoo 【NEW HAVEN】

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The Junior Tattoo

'Pie-crust' bezel, pat'd April 5,1904.

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
THE NEW HAVEN CLOCK CO.
CONN. 137 Hamilton Street
Circa. 1905. Dial, 2 Inches. 1-Day Time. Intermittent alarm. Nickel Plated.

ニューヘブン(米)の目覚し時計TATTOO(タトゥー)の小型モデルにあたる「Junior Tattoo」です。 小型ですが、タトゥーですので目覚しは間欠ベルで所謂INTERMIITENT 機械なところが拘りポイントでしょうか。 情報整理の都合上、精工舎のウラビー系のジャンルにしていますが、この機械の特許は1904年に登録されていますのでこっちが先です。 ビーの時方の機械に打方機構を上乗せした二階建て構造ですが、精工舎ウラビーは部分的にこの機械の設計を参考にしている可能性があります。

日本国内でも小型の毎日巻き置時計機械は大正から昭和20年代にかけてたくさん作られましたが、耐久性には問題があり、 修理していた町の時計屋さんからはその耐久性の低さから欠陥機械だとしばしば酷評されていました。 しかし、このジュニアタトゥーは高信頼性と耐久性を目指した設計を施した製品であり、 製造はニューヘブンの高級時計部門で製造しています。 部品のひとつひとつやネジを見てもクロックというよりウオッチ(懐中時計)の普及品レベルの仕上げに見えます。 目覚しの間欠式の鳴り方も相当こだわっていて、 目覚しベルはストップレバーをセットしない限り、5 分間キッチリ20 秒ごとにアラーム動作が続きます。

値段は1 個あたり 1.75 ドル で、豪華な赤または黒の革ケース付きの場合は 3.00 ドルでした。 当時、鉄道建設現場での給料は 10時間労働で 1.00〜 1.25ドルだったようですので、1.5日ほど働けば購入できる値段だったみたいです。

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機械の刻印

pat April 5,1904.

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