13. 絵入活動ヘソ形目覚 TSU印 【英工舎】
資料1 いたずら小僧
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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鶴巻時計店英工舎(東京) | 昭和初期(推定) | 最大直径12.5 p | 毎日巻き、目覚付、 真鍮胴ニッケルメッキ枠、 絵入活動文字板 |
英工舎の絵入活動ヘソ目。 精工舎は大正時代に廉価版の扇ヘソ目をベースについて活動文字板のヘソ目を商品化していましたが、 英工舎の絵入活動ヘソ目は昭和初期になってから、販売したようです。 機械は廉価版のコマ印ではなく、TSU印をベースにしています。 廉価版の機械にからくり機構を追加することは動作の安定上無理があったからではないかと思われます。 絵の種類は写真のタイプを含め三種類確認しています。
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文字板はブリキ板に紙文字板が重ねてあります。 これは文字板の活動部品が針金駆動であるためスムーズに動くように裏側に真鍮製のパイプを取り付けそこに針金を通すためです。 林檎か柿を採ろうとした子供たちがおじさんにしかられています。 おじさんの右手、枝につかまっている子供の足、箱に隠れている一番右の子供の顔の三つが動きます。 子供の足は欠品していたため、文字板にうっすらと残っていた日焼けの影を頼りに作成しなおしたものです。 文字板裏には昭和25年4月の修理履歴が書き込まれています。
— 古時計どっとコム管理人 (@kodokei) 2015, 10月 4
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一分間に一回転する時四番車の真にガンギ車に似た歯車を追加し、 文字板のからくり部品を動かす一筆書き状の部品を引掛けて持ち上げては落とす動作を繰り返すようにしています。 文字板の三つのからくり部品はこの一つの針金を曲げた部品で制御されています。
資料2 池の鴨
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池の中には鴨と白鳥が泳ぎ、おしゃれをした子供たちは池の縁の手すりにつかまってはしゃいでいます。 いたづら小僧と違ってのどかな風景ですね。 文字板のからくり部品は幾度もの修理でボロボロに朽ち果てていたため、再作成しています。(文字板と比較してきれいすぎる・・・) また、からくり部品を駆動する針金の部品は欠損していたため、作り直しました。 針金部品は、少女の手と白鳥を動かすのですが、どういう形状にしたら良いのか、もーーー悩みに悩んで写真の格好にしています。 オリジナルの形状は違うのかもしれません。 鴨はアンクル真を延長してアンクルの動きで直接動かしています。
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店頭陳列用として是非一組は御試買を下さい
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