17. 一般観測/船舶両用型 No.9-A
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Manufacturer | Date of Object | Dimensions |
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OTA KEIKI SEISAKUSHO TOKYO, JAPAN. | June, 1974 | 25.0 x 10.0 cm |
大田計器の精密アネロイドバロメーターです。 内部機構は見えませんが、非常に視認性の良い目盛盤で微妙な気圧の変化を見るのが楽しくなる気圧計です。重さは4kgくらいあります。 大田計器の精密型気圧計製造開始は柳計器より後発と思われますが、メーカーは今も盛業中で、なんとこの気圧計も製品として現存し販売されています。 この気圧計の製造年代は昭和49年ですから、かれこれ40年近く変わらず販売されている超ロングセラーの製品です。 メーカーでは以下のように製品を説明しています。
アネロイド型指示気圧計の中で9-A船舶用アネロイド型指示気圧計は、もっとも精密で高い信頼性と優れた精度を長期間保持します。 受感部に、2つのベローズを対称にセットして回転軸に対する平衡をとっています。 このベローズの気圧変化による変位を機構部に連結拡大し、気圧測定値として指示します。 一般気圧計・船舶用として使用範囲も広くご使用出来ます。 またフォルタン型水銀指示気圧計と比較しながら使用すれば、0.1hPaの精度で気圧の観測ができます。
引用:大田計器製作所カタログより
現在の製品の価格は、別途御見積となっていますがケース付持ち運びタイプで30万円だそうです。
示度調整のスライド扉を開き、付属の鍵を差し込んで回すことで、前後10ミリバール(ヘクトパスカル)程度の調整ができます。
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おそらく自記気圧計に使用しているものと同じベローズで、大変立派です。柳計器もここまではやってません。 機能重視の設計で、機械全体の見た目の美しさは柳計器に軍配が上がる?
ついに販売終了
最後の精密型気圧計「No.9-A-05」は2016年春に販売終了となり大田計器のカタログからも消えてしまいました。残念!
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