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明治の時計塔

13. 有明温泉(安曇野市)

有明温泉

(有明温泉発行)
大正時代

現在の安曇野市の有明富士の麓にあった温泉旅館。 今では、近くに国民宿舎があるぐらいのようですが、 大正時代は有明温泉の名で大変にぎわっていました。

この絵葉書は、大正後期頃の絵葉書のようですが、 左右対象のモダンな建物で、3階楼の上に時計搭とその上に見晴台があるユニークな建物です。 明治の遊郭を思わせる押し出しですが、文字板はアラビア数字です。 山麓に位置する旅館ですから望楼は絶景だったでしょうね。

「鐘の鳴る丘」の舞台となった建物

昭和21年には温泉旅館は閉鎖され、建物は少年院「鐘の鳴る丘」有明高原寮として利用されるようになりました。 昭和55年に老朽化により取り壊しとなるところを旧穂高町が法務省より譲り受け、現在の松尾寺の北側に移転復元しています。

建物は、昭和22年7月5日から放送されたNHKの人気ラジオ番組「鐘の鳴る丘」の舞台となり、 昭和23年には、松竹映画「鐘の鳴る丘」(菊田一夫作。主題歌は「とんがり帽子」作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而 唄:川田正子)のロケ地となりました。 平成20年10月29日には安曇野市の有形文化財に指定されています。

しかし、現在の建物は、三階を二階に改造した姿となっており、また時計塔も大正時代の姿とは似ても似つかぬ陳腐で可哀想な感じです。

大正時代の時計搭と見晴台

有明高原寮絵葉書

発行年代不明

上記写真に近い、豊科町の写真館の大正8年の有明温泉写真コピーが1枚含まれています。 樹木が少し大きめなのでこちらの写真のほうが1〜2年後か?

鐘の鳴る丘メンコ

時計塔

サイズ 4.7cm

登場人物

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