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時の記念日

10. 新編西洋時計輯覧(明治初期)

新編西洋時計輯覧(集覧)

辻 ?撰
明治二年九月
木版色摺、36×40cm

西洋の定時法と日本の慣習的不定時法の違いを時計の時刻の見方を通して解説された用例集。 日時計の図と解説付き。

改暦は明治6年ですので、早い時期からこうした啓発書が出されていた事は驚きですが、 まだ西洋時計を見た事もない人が多い時代ですから、これだけのチラシで理解するのは容易ではなかったと思います。 今、我々が旧暦の不定時法に戻ったら?と考えると少しはその大変さと混乱ぶりが理解できるでしょうか?

小針は(セコンド)を指す小針一週すれば六十秒にして長針の移動一分なり 此一分を一分時(ミニュート)といふ即六十秒(セコンド)なり

十二時の所へ長針と短針重り合ふ是を以って正九ッと知るべし 西洋も日本も同じ重り合ぬ時は時計にくるひ有と知るべし

但し長針十二時より一週して元の十二時へ回れば短針五分移動して正しく第一時を指す又長針一週して元の十二時へ帰れば短針第二時を指す故に一昼夜に長針二十四週すれども短針は終に二週するのみ T(一ジ)V(三ジ)X(五ジ)Z(七ジ)\(九ジ)]T(十一ジ)、  半時の字なり 此一桁を一分とす一分の半分を五厘と定む故に十二時より一時、一時より二時まで各五分ずつ合せて十分なり余は推して知るべし

日時計

明治2年9月 辻 げつ撰

当たり前の事を文字で解説するのはかえって混乱しそうですが、 最初は時刻の呼び名も第一字時などいと言っていたようでなおさらです。 新しもの好きが物珍しさに飛びついたものだったのでしょう。

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