5. 自鳴鐘時盤考
前編に西洋時計の文字盤の読み方を和時計に比較して述べてある。 後編には改造時盤として、和洋折衷の文字盤の説明が有り、また鐘の打ち方について和時計と西洋時計との両方から考えた特殊な数打ちの方法を述べている。 過渡期の時計師が如何に新工夫に思いを凝らしたかがうかがわれる。(和時計、塚田泰三郎著、昭和35年刊より)
この本では不定時法による和時計の取り扱いの不便さを述べて、西洋時計を礼賛している。 文政六年という和時計の最盛期にすでに洋時計の見方やそれをもとに和時計の改造まで言及した本が出版されている事は 少なからずの洋時計がこの時代に入っていて、その用い方を知りたい人も少なからずいた事が分かり大変興味深い。
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