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変形型 掛時計

17. 目玉の動くみみずく時計 【手塚時計】

みみずく時計

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
【製造】手塚時計(東京) 昭和20年代 全長26cm 分銅引き、毎日巻き、目動き

目玉が左右に動く「目動き」と呼ばれた、からくり時計です。

製造は手塚時計株式会社、発売元は東宝貿易株式会社です。 手塚時計は、昭和21年に設立され、2月に目動き時計(掛けタイプ)を世に送り出しました。 目が動く特殊機構に加え、小田原市の業者の手彫りによるケースも人気を呼んで、昭和23年からはアメリカに輸出も行われ、 その他メキシコ、フィリピン、インド、セイロン等に対して輸出し、全生産高の60パーセントが輸出でした。

機械

分銅式の機械でオモチャのような造りに見えますが、なかなか丁寧な仕事をしています。 ピンポン玉と同じ目玉は、テンプと同様に、ニードル&受けネジで支えられ、 リンクのピアノ線は髪の毛ほどの太さで、慣性力の極小化と適度の弾力を持たせています。 銀色のキャストはアルミです。

この時計は機械に刻印がありませんが、 機械と文字板の6時下に"MADE IN OCCUPIED JAPAN" とあるものも存在します。

当時の広告

日本堂商報カタログより

昭和24年12月号

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