1. 手塚時計株式会社
玉川用賀工場の正面
(東京都世田谷区玉川用賀町)
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鳩時計をはじめ、意匠の斬新な時計で聞えている手塚時計株式会社の工場は、都の西郊の林間にある。
本社はもと手塚測定工具株式会社と称し、昭和21年に設立され、2月に目動き時計(掛)を世におくった。
それ以来、小田原市の業者の手彫りによるケースと特殊な機構が人気を呼んで、昭和23年からアメリカに輸出も行われ、
今日では全生産高の60%をアメリカ、メキシコ、フィリッピン、インド、セイロン等に対して輸出している。
昭和24年6月には「啼きバト」を出し、同年11月に手塚時計と改称、25年5月より置時計の生産もはじめた。
現在、従業員70名の工場は日夜輸出生産に忙殺されているが、近く工場を拡張整備し「啼きバト」月産1,500より2,500へ、
「目動き」5,000、置時計2,500より3,000へと増産する計画が出来ている。
「時計とレンズ」日本時計学会 昭和26年9月号 より
製品の掛時計
左下は鳩の組立て、羽と嘴を組み立てて動くようにする
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第一検査室
組立てから持ち込まれた出来上がりの精度を検査する
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目動き装置の組立て
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置時計の仕上調整(枠つけ)
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完成した置時計の組立て検査
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当時のカタログ・広告
昭和26年 広告
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日本時計学会「時計」広告
昭和27年5月〜6月
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ワク井商報カタログ
昭和28年6月
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