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変形型・特殊機構 掛時計

15. 吊ミステリー両面ガラス 【S.MIZU】

資料 1

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吊ミステリー両面ガラス

S.Mizu
PATENT NO.23867

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
S.MIZU(名古屋)
メーカーは不明
昭和初期 全高27cm、幅23.5p、6.5吋硝子絵文字板 毎日捲き、打方なし

往年の蒐集家が「ミステリークロック」と紹介していました。 盾の形の木枠で前後がオーバルガラスです。前面のガラスはガラス絵の要領でインデックスが書かれており文字板を兼ねていてガラス枠は木ネジで固定しています。 裏側はヒンジ付きで開け閉めできます。機械は毎日巻きなので日々巻く必要があります。 形状から壁に掛けるのではなく天井などから吊る想定で製作されたと思います。 機械の表と裏にはアルミ製の板があり、文字板側のアルミの円盤は短針と一緒に回転します。 円盤には、 A UTILITY MODEL PATENT HAS BEEN APPLIED FOR NO 23867 S.Mizu とあり円盤が回ること自体が面白いとも思えますが、いかんせん短針と同期していますのでよほど気にしていないと動いていることはわかりません。 動かそうとしたのではなく機械を隠すための円盤を取り付けたいが、円盤を機械に固定する構造だと見た目がすっきりしないので一緒に回してしまえ・・・となったような気がします。

機械は四つの支柱で木枠内に吊っています。この支柱は微妙な差で裏表があり反対に取り付けると長針がガラス文字板に接触してしまいますので、 分解時は裏表を逆にセットしないように注意が必要です。

機械

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毎日巻き機械

メーカー刻印なし

機械にメーカーを知る手がかりはなにもありません。 S.Mizuブランドなので名古屋製であることは間違いないと思います。 工作精度は褒められたものではありませんが、たまたまなのか日々の誤差は大きくなく、毎日ゼンマイをまく手間を除けば充分実用可能な製品です。

資料 2

吊ミステリー両面ガラス

S.Mizu
PATENT NO.23867

写真提供:わったんさん

こちらは木枠の形が異なる個体です。 資料1と比較するとこちらのほうが少ないかもしれません。 正式名称はわかりませんが、色合いも相まって昭和の漫画「忍者ハットリくん」のようにみえます。笑

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