19. ホシエスシャープペンシル
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山崎商店が販売して人気を博したホシエスシャープペンシル。大正15年から販売開始と思われますが新東亜建設とあるので 戦前の昭和10年代に販売されたものと考えます。 山崎商店は、時計貴金属装身具、ホシエスシャープペンシル等の製造販売を目的として大正15年に創立されました。 経営者はシチズン時計の母体である尚工舎を創立した山崎亀吉氏です。
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一色シャープペンシルと二色シャープペンシルの使用法が書かれています。
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シャープペンシル(Sharp Pencil)
鉛筆の芯だけ繰り出して用い、なくなれば新しく芯を補充し得るものである。 シャープペンシルは1837年米国でキーラン(Kearan)が Ever sharp の商品名で売り出したのでこの名がある。 我が国でも明治時代には輸入し、1916〜7 年頃から生産、漸次機械工業化した。
種類は軸の材料によって金属製、エボナイト製、セルロイド製などがあり、現在はプラスチック製に移らんとする傾向がある。 芯の繰出によって分けると単螺旋繰出式、交錯螺旋繰出式、押出式、発条押出式、テーパー式、振出式、発音回転繰出式などである。 構造は振出式が最も簡単であり、発音回転式が最も高度の技術を要する。これらの型により1〜4色までのものができる。 我が国で考えられたものは交錯螺旋繰出式のものである。
参考文献:體系 商品辞典 昭和27年
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