8. 時計形菓子型(大正〜昭和初期)
日本の伝統的なお菓子(和菓子)の型で落雁などの干菓子を作るために使われる型です。 押し菓子とか打ちものと呼ばれる桜の木に彫られた木製の型を言います。 江戸期から主に冠婚葬祭などの式菓子に多用され発展しました。
昔はこのような菓子型を専門に彫る職人が全国にいましたが、洋菓子の登場と発展により現在は型師も少なくなりました。
精密に彫られた見事な職人技の目出度い鯛などは定番のデザインですが、
時代の変遷とともに流行も変り思いがけない珍しいキャラクターやデザインが型にも現れてきます。
さしずめこのボンボン時計などは代表的な珍品デザインであり時代を映したシンボルとも思えます。
季節の小物コーナー
で紹介している「柳つり」のアイテムにボンボン時計が入っていますが、
やはりボンボン時計も立派な?縁起物といえそうです。
このスタイルのボンボンは関東大震災までですから、時計自体の時代は大正と言えますが、 長く愛されたスタイルなので、菓子型の時代は大正〜昭和初期としておきます。
時計菓子型の全体
3つ一度に出来るようになっています。出来上がった菓子は凸凹が逆さまになるので、時刻は12時43分頃でしょうか。 それぞれ時刻が違っても面白かったですね。
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