2. 懐中時計を抱いたキューピーさん
資料 1
高さ5.8cmの唐金(ブロンズ)製の?可愛いキューピーです。
右手をお腹にあて、左手でひざの上に懐中時計(実は中身は方針)を抱えた仕草は時計ファンならずとも、
エッ!?と驚きの感動ものです。(笑)
少し立て膝に、頭を少し傾けて時計を覗くある瞬間を捕らえた仕草はとても非凡な造形を感じます。
それもキューピーですから変わっています!
下にMADE IN JAPANの文字が有り輸出物であったのかも知れません。
1909年(明治42年)にアメリカのローズ・オニールが米、婦人雑誌に初めてキューピーのキャラクターを発表して、
その可愛らしさから一躍人気者になりました。
1913年にはドイツ製の素焼きされたビスク製キューピー人形が登場してブームになり、さらに広告キャラクターにも進出して
世界中にキューピー狂時代とまで言われる人気を博しました。
もちろん日本にもやってきて大正時代には広告に幅広く使われました。
キューピーと言うとオリジナルビスクドールから日本製のセルロイド製、土人形から戦後のソフビまで様々ですが、
このようなブロンズ製キューピーは大変異色で珍しいものです。
オマケに懐中時計を抱いてるのがなんとも可愛く、中に仕込まれた方針(磁石)の針もちゃんと生きています。
お尻と膝下が平らになり、小さい割りに結構重いので卓上の文鎮として生まれた置物ではないでしょうか。
なんとしゃれたペーパーウエイトですね?日本産まれの異色キューピーにオニール女史もきっとびっくり!です?
資料 2
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足を組んだタイプです。 長年どこで暮らしていたのかわかりませんが、真っ黒で方針も錆びて朽ち果てています。 底に MADE IN JAPAN の刻印がなく、若干重めなので資料1より古いタイプかもしれません。
資料 3
懐中キューピーさんに 寝そべりタイプがいました。 こちらのキューピーさんの所持品?は懐中時計ではなく、剣玉あるいはトンカチみたいなものでそれに磁石が入っています。 足を組んでお尻を出した姿がとても悩ましいです。(笑)
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