1. 正月飾り 柳つり(繭玉)
正月の縁起物の飾りつけで地方によってまゆだまとか柳つりとか呼ばれています。
もち米を型に入れて成型して色をつけてミズキや柳の枝に吊るして天井に飾りますが最近は余り見かけなくなりました。
型は宝船、小判、カブ、鯛、だるまなどの縁起のいいものが並んでます。
上の写真は「特製 柳つり」と書かれた箱に入ったデッドストックのお飾りセットで、時代的には戦前はありそうです。
縁起物をかたどったアイテムは印刷された縁起物の真ん中に真を入れて前後ろを張り合わせたものです。
どういうわけかぼんぼん時計が入っています。
人気という文字が見えますが(裏は大入)
時計が高級品で一部のお金持ちにしか買えなかった時代に、ぼんぼん時計は懐中時計より安く買えて家族全員で便利に使える
人気者であったことを意味しているのかも知れません。
あるいは、文明開化のシンボルとしての縁起物なのでしょうか。
柳つりは正月が終わるとどんど焼で他の正月飾りと一緒に燃やされるのだそうです。
下の写真は、繭玉飾り付けの例。
時計は文明開化のシンボルとしての縁起物 |