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時計絵葉書

22. 思ひつき夫人

掛時計

掛時計はゆがむとすぐ止まりますが、ネジに紐をつ
けて吊しておくと一目でゆがんだのが判りますし
ネジがなくなる心配もありません。(思ひつき夫人)

目覚まし時計

昼間用のない目醒時計を台所に利用しましょう、
ガスの節約にもなります。(思ひつき夫人)

何処かの時計会社のCMのような良くできた絵葉書です。 割烹着を着たお母さんが活躍しています、どこかモダンな装いが有りますが、新聞連載漫画キャラで昭和13年頃のものです。 割烹着は和服姿のお母さんの着物を保護するために考案されたエプロンの事で、つい少し前まで家事の定番の作業着でした。 家事で和服を着ることの少なくなった現代ではある種の郷愁さえ覚えますね?(笑) お釜の煮炊きもガスですから街中夫人です。懐かしい風景と映る方は・・・どなた? 年がばれます・・・?

平井房人(ひらいふさと)

主に戦前に活躍した、漫画家、挿絵画家、脚本家。明治36年(1903年)福岡県久留米生まれ。

大正10年頃に上京。大正12年の関東大震災の後、神戸に移る。同時に宝塚少女歌劇の美術部に所属し、雑誌『歌劇』の編集、舞台の台本やポスター制作に携わる。 関西の漫画家たちと『大阪グルっぺ』を設立。昭和13年大阪朝日新聞に『思いつき夫人』を連載。翌年、東宝で映画化される。

戦後は京都に移り昭和26年に大阪毎日新聞に『ポッポおばさん』を連載。 また、雑誌『平凡』『明星』『主婦の友』『家の光』などの注文で京都、大阪、宝塚などのイラストルポや漫画のを制作する。 また、子供用の絵本の出版なども行った。ラジオ、宝塚新芸座、漫才、芝居などの、脚本や台本も執筆。

昭和35年、脳溢血で倒れそのまま死去。享年57。(はてなキーワードより)

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