7. 岡野時計商店・天賞堂(日本橋)
明治40年前後 岡野時計商店
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東京の日本橋一丁目の岡野時計商店。懐中時計の看板が目を引きます。 奥は、明治35年(1903)に新館落成した日本最初の洋風高層建築のデパート白木屋(しろきや)。
市電(明治36年電化)が走っていますが、交差する千代田橋線(明治45年開通)が無いことから、 撮影は、明治40年前後と思われます。 明治40年当時の東京時計商工業組合員名鑑では、岡野時計商店の店主は岡野事二氏となっています。
白木屋は、明治44年には正面入口を回転ドアにして百貨店初のエレベーターも導入していたそうですから、 その向かいの時計屋さんではどんな時計を扱っていたのか興味深いですが、お店の中が暗くて見えないのが残念・・・。
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大正6年頃 天賞堂
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同じアングルの絵葉書ですが、白木屋の建屋は改装され、また隣の時計店の建屋も二階建てから三階建てに変わっています。 時計店は、「岡野時計商店」から「天賞堂」になっていて、懐中時計の看板は消え、天賞堂の垂れ幕になっています。 一・二階のデザインは明治の頃と見比べて変化無いので、瓦葺の屋根を取り払って三階を継ぎ足したお神楽のようです。
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天賞堂のお隣の白木屋デパートですが、改装後のドーム上の屋根の上には時計塔が設置されています。
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