11. ハート天使 【英工舎】
|
|
|
|
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
鶴巻時計店英工舎(東京) | 昭和初期 |
本体直径11p 高さ12.7 p |
毎日巻き、目覚付、からくり文字板 |
とても数の少ない英工舎のプチからくりです。6時上のハートの中でアンクルの動作によってからくり部品が動きます。 からくり部品は本来は天使の左手とハンマーです。 ベースとなった時計は、英工舎の間欠ベル以前の目覚ましで、これにからくりとおそらくアンチモニーの合金製の台を取り付けて全体をペイントしています。 ハートと天使の意匠は国産時計らしからぬものですが、実はスイス製フランス向けの置時計の意匠を複製しています。 戦前の国産時計は結構こういういい加減なことをしれーっとやっていましたが、中でも英工舎の適当さ加減は格別?です。
文字板拡大
|
からくり部品は欠品していたため流れ星をイメージして自作しました。 最初はしっかりとしたブリキを使って部品を作りましたが目方がありすぎて時計が遅れるようになってしまいました。 そのため、写真は部品の軽量化を図って再作成したもので、アンクルと流れ星との間は極力細い部品とし、 星部分は時計屋のゴミから出てきた昔のどなたかの「金歯」の摺れたやつを叩いて延ばして削って作ったものです。(笑)
本来は天使の左腕とハンマーが動きますが、流れ星にしたためアンクルと流れ星との距離が長く取れ、動作がが派手(大きめ)になっていると思います。
本来はこういうものです
あまり出来のよくない左手とハンマーです。
時計本体は懐中時計ほどの小さなものですが、 ハンマーを持つ手は指まで作り込まれていてさすが本家です。
写真提供:Old Clockさん
PR
前頁 ・ 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12 / 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / ・ 次頁