10. 龍宮時計 【大徳時計工業】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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大徳時計工業(東京都豊島区長崎3の13) | 昭和27年〜昭和30年頃 | 高さ18 1/2吋、文字盤8 1/2吋、重さ8kg | 最高級8日巻、文字盤プラスチック製 |
作り物の魚のからくり時計では飽き足らず、本物の金魚鉢を仕組んでしまった時計がこれです。 大徳時計工業が製造し、吉田時計店などの販売網で売っていたようです。
神秘なる時計 --- (表紙解説) --
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時計は生活の合理化のため機能をもつと同時に美的な要素をもって、われわれの生活を豊かに飾ってくれる。
ミステリー・クロックもその一つである。
龍宮城が美しくガラスに浮き出された中に金魚が遊び、神秘な世界がくりひろげられている。
ヒステリーをおこしても一目みれば心しづまり、その一日の仕事に希望がもてるといった神秘性をもつ時計が製作され好評をはくしている。
水温は電熱器応用で自動的に二十度の常温がたもてる。文字板は十一吋、総高さ四十五センチ、巾二十センチ、総体は金色、ラッカー仕上げである。
広告各種
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昭和26年実用新案登録。 英語の広告は同誌、27年7月号広告、全文英語と言うのはこれだけで異例の広告、輸出を意識したものでしょうか? 日本語の広告は、昭和27年8月号。 昭和27年3月号に載った広告には「実用新案願 昭26-23244号」とあります。
中村兼次郎 〜神秘時計を作った男〜
「私の時計博物誌 著者:納よしを 明啓舎、昭和54年初版発行」に、 この不思議な置時計の作者は中村兼次郎氏であり、氏は田中久重なき後の最後の「からくり師」であったような気がする、と書かれています。 神秘時計(龍宮時計)は三度製品化されたそうですが、一度目の製品は、海外にも販路をという作者の願望から、外見は和風にし、 側面は著名な工芸作家に頼んで全部黒うるしで仕上げてあり、スポンサーがついて白木屋デパートで展示されていたそうです。
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