15. 数回打目覚 【ユンハンス】
JUNGHANS ブランド
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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JUNGHANS (ドイツ) |
大正時代(推定) | 本体直径11.5 p | 毎日巻き、目覚付(間欠式)、 真鍮胴ニッケルメッキ枠、 紙製文字板 |
このスタイルは、どこかで見たような・・・。 そうです、 精工舎の数回打(初期型) にそっくりです。 もちろん、こちらが元祖で、精工舎の方がコピーでしょうね。
文字板に赤い文字で「REPETITION」とあり、数回打であることがわかります。 機械は、間欠式ベル仕様でベルを間欠式とするための機構は地板表面に取付けられています。
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機械の刻印はA42です。
文字板
表(表面がコーティングされた紙製) |
裏(中央が凹になった凝ったつくり) |
赤銅色バージョン
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赤銅色のメッキ?枠で文字板に秒針が無いちょっとお洒落なタイプ。 この時計は、ドイツ生まれのドイツ育ちです。(日本国内に輸入されたものではない) 裏蓋にはドイツ語でいろいろ書かれています。
- WECKERAUFZUG (目覚し合わせ)
- GEHWERKAUFZUG (時間合わせ)
- WECKERSTELUNG (目覚しゼンマイ)
- ZEIGERSTELUNG (時計ゼンマイ)
- SCHNELL (速い)
- LANGSAM (遅い)
新型?少し小さめ
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本体直径は少し小さくなり10.5p。機械は刻印がA82ですが、打棒が少し短い程度の違いしかないと思います。 文字板は裏にブリキ板がなくなり凹凸のない紙一枚だけになっています。 裏蓋は三本の長いボルトで機械に直接固定しています。 時代は昭和初期頃でしょうか。この時代のユンハンスの持病である時針車と日の裏車の崩壊が発生し、大昔に交換・修理されていました。
木胴
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「木胴」としましたが、木を使っているのは足(台)の部分のみで、時計の枠は木製にみせかけた厚紙です。 百年以上経過していますので、さすがに傷みがきていますが、紙で時計枠ができるんだなーと、感心しました。
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THOMAS HALLER ブランド
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1900年、ユンハンスに合併された THOMAS HALLER のブランド名を冠した製品です。 文字板には TH の商標、機械には蝶の刻印があります。
カタログ図版
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