20. 時計とランプ、他
時計とランプ 昭和47年刊行
掲載許可:株式会社ホッタ
昭和47年に堀田時計店の創業満95年を記念して製作された版画で、 真骨頂の時計とランプを描いた傑作です。堀田版画のなかの川上版画は最晩年(昭和43〜47年)にあたります。
時計と簪とリーダー
時計とコップ
川上先生略歴
- 明治二十八年横浜に生まれる。
- 青山学院高等部を卒業後、翌年カナダを放浪、大正10年、宇都宮中学の英語教師となり、傍ら版画制作活動を始めた。
- 大正15年、国画会に出品した「初夏の風」はゴッホになると油絵に励んでいた棟方志功を感激させ、彼に版画家への転向を決意させたとして有名である。
- 昭和10年、版画本「ゑげれすいろは人物」の中で自らを「へっぽこ先生」と称して後日このキャラクターはサントリーのTVCMに使われて人気を博した。
- 同20年に北海道に数年疎開してアイヌの詩画絵本などの製作に携わる。
- 同24年、宇都宮女子高に講師として迎えられる。同年第一回栃木県文化奨励賞受賞、同33年退職、版画制作に専心する。同42年勲四等瑞宝章受章、同47年死去、77歳。
版画絵本「らんぷ」の中で「自分のふるさとは文明開化の東京である」と言ってるように、 明治の文明開化のノスタルジーやその原点の南蛮渡来などのハイカラなものにあこがれた異国趣味の版画を多く製作した。 製作のスタイルは一枚版画から詩画集とも呼べる版画入りの絵本を沢山作り、多くのフアンから圧倒的な支持を得ている。
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