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時計引札

13. 正品確実大勉強

時計引札

大正初期、石版色摺印刷、23×34cm
左に「色刷 九拾参号(号は旧字)」とある

美人画調の引札ですが、「正品確実」「大勉強」と品質と安さを強調しています。 婦人用小間物店あるいは呉服店用かもしれません。

背景に立派な時計塔が二つあります。 東京銀座かと思いましたが、良く見ると川と橋らしきものが見えるので、おそらく違う場所です。 丁寧に描かれてるので、架空の場所とは考えにくく、実際のどこかの場所がモデルになっていると思います。

橋は明治32年に完成した大阪の心斎橋(石造のアーチ橋)の雰囲気があります。 また、はっきりしませんが、奥の時計塔は石原時計店の三階建て店舗と時計塔(大正4年竣工した時計塔付きのビル以前のもの) のようにも見えます。

勉強という言葉は、強いて勉めると書く通り、本来、困難なことに精を出して勤めることで、 儲けを削って安く売る(商品を値引きする)ことです。

奥の時計塔は石原時計舗か?

石原時計舗の新聞広告

大阪朝日、明治42年1月26日

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