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時計引札

5. 自転車乗りえびす

自転車乗りえびす 引札見本

石版印刷 明治時代
《 個人蔵 》

ニッカポッカ姿のえびす(大黒?)さんがスポーティーな自転車に乗って新着の懐中時計のポスター(チラシ)を掲げています。
背景には時計塔と電車。電車が日本で普及し始めるのが明治20年代後半から30年代ですし、懐中時計のスタイルからしても この引札は明治20年代後半から30年代位でしょうか。
えびすさんのチョッキからちゃんと懐中時計の鎖が見えるところがにくいです! 今ならさしずめダイエットバイシクルの広告チラシでしょうが、中年のお父さんに共感を呼ぶチラシですね?(笑)

これは引札印刷の見本帳になっていたもので、商店の注文で左側に商店名が入って引札として完成します。 力の有る老舗は独自の引札を作りましたが、引き札が流行する明治中期以降にはこのような見本帳を見て引札印刷会社に 名入れの注文をする事が多く、同じ図柄で商店名の違う物が見られます。

明治時代の輸入自転車カタログ

スポーティーな自転車が気になったので、チョット調べてみました。 明治中頃には国産車が出来たようですが、まだ輸入車が多かったようです。 輸入車は当初は米国製が中心でしたが、後に英国製が人気を博したとか。 空気入りのタイヤの試作品が出来たのは明治36年だそうです。

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各国 自転車・付属品一式 明細定価表

直輸入元 英輪商会 東京市日本橋区米沢町
明治37年2月輸入
《 個人蔵 》

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