2. 改良十二吋丸グレシャム 【精工舎】
時打付き
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
大正5年頃 |
外径一尺三寸(直径約42cm) 文字板径十二吋 |
壱週間巻、玉振、時打 金属に塗装した文字板 ブルースチール針 当時の卸値: 金五円五十銭(時打) |
小学校の木造校舎にこんなのがあったような、・・・そんな懐かしさが感じられます。 この時計は、精工舎の大正5年のカタログに「第壱ニ壱号 改良十二吋丸」とあります。 塗装文字板なので紙文字板より新しい時代のものかと思ったら逆でこっちのほうが古いのです。
カタログを見るとボンボンの時打ちのついていない「打方ナシ」がありましたが、ほとんど見ません。
紙文字板タイプ(大正末〜昭和初期)
No.121十二吋丸(一般的なタイプ) |
No.121P十二吋丸小振付 |
左が一般的な十二吋グレシヤムで、右は小振付きで、「下窓の玉が絶えず動く」というものです。 振り子が直接見えるのではなく、振り棹の途中に銀色の小型の振り玉のようなものがついていて、 これが文字板の丸い切り欠きからチラチラ見える仕組みになっています。 昭和8年5月精工舎カタログでは、次のように説明されています。
小振付は時計の動止を一目で知るために図の如く文字板の下部に窓をあけ振竿へ別に取付た小さな玉の振るのが見えるやうになつて居ます。
昭和12年のカタログより
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時打無し
これが数少ない「打方ナシ」のモデルです。
写真提供:Konさん
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